「親が70歳を過ぎたら読む本」(村田浩之著/ダイヤモンド社)によると、40,50代のことをサンドイッチ世代というらしい。
なんだかおいしそうなのでサンドイッチ世代ど真ん中の私は少しうれしくなったが、よくよく読んでみると全然良い意味ではない。
親の介護と10代の子どもの世話にギュウギュウ挟まれて苦しんでいる状況をあらわす言葉らしいのだ。
「サンドイッチ世代」というキーワードはもともとアメリカで使われ始めた言葉らしいが、アメリカの中高年も悩みは同じなんだと思うと切なくなる。
サンドイッチ世代の悩みは老親と子どもだけではない、職場でも何かと責任の増える世代だから上司と部下の間で板挟みになり、嫁と姑の間でも小さくなって、本当にローラーにひかれてペラペラになったトムとジェリーよりさらに薄くなってしまうようだ。
同世代の友人たちと会うと必ず話題に出るのも、やはり親のこと、それか自分の健康。
みんなきついんだと思えば、少しは受け入れる気持ちも出ようというもの。
心配ばかりで取り越し苦労にならないよう、これからは積極的に情報収集をしていきたい。
なんでも事前に対策をしておけば、不安もトラブルも減らせるはずだから、親の老後のトラブルも未然に防げるよう今できることをやっておかねば・・・
本によれば、さしあたって考えるべき分野として、
・老人ホーム
・遺産相続問題
・認知症対策(財産管理)
・介護の問題
などがあるらしい。
どれも軽くないテーマだが、少しずつでも取り組んでおかないと確実に泣きをみることになりそうだ。
その点で「親が70歳を過ぎたら読む本」は、分かりやすくてすっきり理解できる良書だと思う。
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